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サラバ 西本加奈子 [音楽と本]

気付けば9月も半ばです[猫]

待ち焦がれていた3連休の1度目が終わろうとしています。
お盆あたりから、仕事量がやっと標準には及ばないものの休日は
出勤しなくても、いける程度となってきて、年内でやめようか信号も
消滅していた今日この頃ですが

先週あたりからまた雲行きが怪しいことになってきています[たらーっ(汗)]
残業減らしましょうといっていた上の方々も最近はやっと状況を理解しはじめて
くれたらしく、来れるのであれば、休日来ますかという提案も[猫]

さすがにきついので、ほんとに背に腹を変えられなくなったらしょうがないですが
一旦は丁重にお断りさせていただきました[猫]

そんなわけで体力も多少でてきたので、フランス語をちょぼちょぼ再開したり
小説なんかも読んだりできています。

「サラバ」は、なんと文庫だと上中下巻です。
西本加奈子さんは以前 「漁港の肉子ちゃん」をクリムトのような
表紙にもつられて読んでいますが、どちらかというと軽めの読後感でした。

saraba.jpg

今回は、なんというか久々に小説の醍醐味を味わいました。
上巻や中巻はまだ序章というか、淡々と読み進める感じが強いのですが
段々と色々な話が積み重なって、次に向かっていく、なんというか一緒に
体験しているような気にもなってきます。

主人公の悪いところやいやらしいところ、自分にもあるある的な恥ずかしい
思いもすべて、本当は自分も文字にしたら嫌な部分もあったりするよね的な
いやいやここまでじゃないけど、など隠そうとしている部分も綺麗に表に
でたり、共感できない部分も沢山あったり、出てくる登場人物がキャラたち
しています。

物語の核になる、「信じるもの」は、特に日本人は宗教観が希薄で絶対神を
持っている人は少ないのかなと思っています。わたしもかっこたる神は持って
いない気がします。ただ、祖先だったり無くなった父やペットや神様だったり
祈ることはあります。

天変地異や年齢により周りのだれかが亡くなったりも、それほど不自然な年では
なくなり、留守番電話が入ると、冠婚葬祭かとちょっとどきっとする年齢にも
なってきました。100歳越えの叔母も何人か。。

色々なことが沢山ある中で、毎日家族が健康で過ごせているのは奇跡だなあと
つくづく思い、楽観的なわたしがこうなのだから、繊細な方たちや色々な境遇の
方はさぞかしと考えたりすることも多々あります。

この小説はそんな人たちにも勇気を与えてくれるのかも、道しるべを呈してくれる
かも という気がしました。

映画も好きですが、本も素敵だ もっと読みたい と思わせてくれた1冊でした。

IMG_20180808_091440.jpg

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リュカ

サラバ!おもしろいですよね。
わたしも一気読みしちゃいました。
初めはタイトルを見て、なんとなくふざけた感じ?なんて思っていたのですが、このタイトルの意味も知ってしみじみしたり、年齢を重ねた主人公が自分と重なってきたりして、いろいろ考えちゃいました。
by リュカ (2018-09-17 21:35) 

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